1~2歳の縦割りクラスの保育を通して 小さな子に手をかす子どもの姿に感動

PROFILE

1~2歳の縦割りクラスの保育を通して   小さな子に手をかす子どもの姿に感動

下條富子 正社員 副主任 1~2歳担任

モンテッソーリの教育の保育歴は35年。3~6歳のモンテッソーリ教師の資格をもち、モンテッソーリの幼稚園勤務後、モンテッソーリ保育園の立ち上げに協力。代表の大谷とは古くから親交があり、2022年に当園へ。0~3歳のモンテッソーリ資格を取得し、現在は副主任として1~2歳の縦割りクラスを担当。日々笑顔を絶やさず、子どもたちの保育に関わっている。

1~2歳の縦割りクラスの保育を通して   小さな子に手をかす子どもの姿に感動

森岡将太 正社員 1~2歳担任

保育歴20年。一般的な幼稚園での保育を経験した後、2023年に退社。転職活動の際に当園のホームページで代表の大谷のコメントに深く共感。モンテッソーリ教育にもたいへん興味をもち、同年に入社。現在は1~2歳のクラスの担任として活躍中。入社後に、モンテッソーリ教育の基本的な原理を学ぶことができる0~3歳の入門コースを受講。

モンテッソーリの保育の面白さ・やりがいについて教えてください。

森岡:子どもたちが昨日の姿と今日の姿がまったく違うことに、この仕事の面白さを感じます。昨日できなかったことが今日できたり、また逆のこともあったり。絶対に同じということがないのが、たいへん面白いです。

下條:そうですね。私も子どもたちがどんどん変わっていくのが見える、自分でできることが増えていく姿にやりがいを感じます。モンテッソーリ教育の良いところは、満足するまで繰り返し取り組めること。1回したら終わりではなく、その子がやりたいことがとことんできる環境がとても大きいと思います。満足するまでできたときの子どもたちの満たされている表情、喜びに満ちた顔を見るのが私の生きがいです。

森岡:私も子どもが成長する姿をまじかで見られることに、やりがいを感じます。1~2歳の縦割りのクラスだからこそ、小さかった子が大きくなって、自分より小さい子に何かをしてあげている姿を見ると、本当にうれしいです。

仕事を通して成長したこと、心がけていることはありますか?

森岡:私はモンテッソーリ教育を知らない状況で入社し、1年近く経った今、子どもに合わせられるようになってきたかなと感じています。周りにモンテッソーリ教育の資格をもった先生方がたくさんいるので、その方々の動きを見て日々実践しています。頭で考えるよりも体を動かしながら、自分の中に落とし込むような感覚で学んでいます。 

下條:森岡先生はもともと持っているものがすごく素敵なので、子どもたちにいつも丁寧に優しく接してくださっている姿を見るたび素晴らしいなと感じます。 

森岡:いやー恐縮です。下條先生のようなベテランの方々に日々学ばせてもらっています。

下條:ありがとうございます。私も日々学びであり、子どもたちから私たちの動きを問われると思っています。子どもたちから学ばせてもらっている毎日で、もっとこうすれば良かったと反省だらけなんです。

森岡:どんな時にそう感じるんですか?

下條:不思議なもので、自分の気持ちが落ち着いていないときは子どもに伝わるんですよね。バタバタしてゆとりがない状態だと、子どもがそれを察して落ち着かなくなります。逆に自分がポジティブな気持ちで、ゆっくり子どもと関わろうと思っていると、それも伝わります。

森岡:あーわかります。気持ちのコントロールは、どうされているんですか?

下條:保育室に入る前に、ちょっと気持ちを切り替えるようにしていますね。

森岡:切り替えは大事ですよね。私が心がけているのは、モンテッソーリ教育の場に入ってよくいわれる「子どもの邪魔をしない」ということです。

下條:ただ実際に行動するのは、難しいですよね。
 
森岡:そうなんです。例えば、子どもへの声がけひとつでもタイミングが大事なんですよね。今、何かをしようとしているときに声がけをすると、子どもの気持ちが変わったりするので今声をかけていいのかどうか考えてから声がけするようにしています。

下條:その通りで声がけひとつでも、必要でない声がけをしてしまうとそこでその子の集中の糸が切れてしまいます。子どもの意志を尊重して、次はどうしたい? どっちがいい?と自分で選ぶよう促すことが大切ですよね。それを大人の都合で動かしてしまうのが一番の邪魔になってしまいます。

森岡:本当にそうですね。モンテッソーリ教育に「観察」という言葉があるぐらい、0~2歳のクラスは観察がメインだと感じています。

下條:言葉がまだまだ出ない年齢だと、保育士がそれを感じとってあげないといけません。

森岡:「観察」って本当に大切だと感じています。例えば、子ども同士がケンカをしてしまった場合は、一番は怪我をしないようにし、なぜケンカになったのか、どちらを責めるということではなく、その子には何か事情があったのかということを受け止めつつ、人を傷つけることはいけないと伝えています。

下條:トラブルに対して素晴らしいご対応だと思います。

カーサ・デ・バンビーニでの保育で良かったと思えることは?

森岡:モンテッソーリの資格を持つ先生が大勢いるので、ただで授業を受けているような感覚です(笑)。先生方の様子をずっと見ていると、一人ひとり保育の仕方が違うんですよね。その一つひとつが全て勉強になります。

下條:現場でしっかり学んで育ってらっしゃいますね。

森岡:下條先生は「提示(して見せてあげる行為)」が完璧で、ある先生は子どもの気持ちを考えて対応してくださるから子どもが安心して生き生きとした顔を見せます。一人ひとりの先生がすごくいいものを持っていらっしゃるんですよね。保育に正解はなく、子どもも十人十色なら大人も十人十色で、その人らしい接し方があります。

下條:「提示」では、普通の動きよりも8倍ゆっくりはっきり、無駄な動きをせずに伝えることになります。例えば、ヒモ通しをしている時に、かゆくて鼻をかいたら、それもみんなマネしてしまいます。だから無駄な動きとか変な動きをしないように心がけています。その子の年齢や月齢によっても、もっと早く見とれる子にはもっとスピードを早めたりします。ゆっくりしないと見とれない子には、さらにスピードを落とします。そうすると子どもたちが写真を写しとるようにできるようになるんです。

森岡:下條先生の「提示」を見てできるようになった子どもたちが、さらに小さい子に「提示」をしている姿を見たときはすごいと思いました! 例えば動物の人形をマットの上に置く提示を見たら、子どもたちもそれをゆっくり置いているのを相手の子に見せながら行っていますよね。そのときは「もう一人、モンテッソーリの先生がいる!」って思いました(笑)。

下條:子どもたち、可愛いんですよね。3~6歳クラスはもっと顕著で、6歳の子が先生の代わりをするんです。

森岡:本当にすごいですね。子どもたちは、日々同じことを繰り返しやっていて1度でパッとできる子もいれば、繰り返しながら浸透していく子もいますね。

下條:繰り返しできる環境があるからこそ、身についていくんだと思います。他の保育園は、先生主導で毎日違うことをすると思います。ここの環境は絵が描きたいと思ったら、くる日もくる日も絵を描いていいんです。それが森岡先生のおっしゃった、繰り返すことで身についていくことではないかと思います。

どんな方が活躍できる職場でしょうか?

森岡:何でも受けいれられる人だと思います。いろいろな子どもがいるので、子どもを丸ごと受け入れてくださる方なら、子どもからも信頼されるはずです。

下條:そうですよね。子どもの気持ちを尊重してくださり、子どもから学ぼうと思ってくださる方がいいですね。子どもの姿から自分はこうしようと思ってくださる方がいたらありがたいです。

森岡:当園はモンテッソーリ教育を通して、子どもの本当の姿が見られる場だと思います。そういうのが楽しいので、いろいろな方に入社していただきたいと思います。私自身もモンテッソーリのことがまったくわからない状態で入社しました。予備知識がなくても心配いりません。

下條:本当にそうだと思います! 子どものためを思ってやっている保育なので子どものことを想い、子どもの将来を楽しみにしてくださる方なら大歓迎です。そういう志がある方にぜひ一緒に働きませんか、とお伝えしたいです。また、二階の大きな窓から小倉城の桜が一望できる開放感のある保育室なので、気持ちよく保育にあたれます。
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